会長挨拶

「全国患者図書サービス連絡会」は、日常生活から切り離され、病院での治療生活を余儀なくされた患者さんの読書活動や医学情報の調査などを支援するために設立された全国的なボランティア組織です。

当連絡会は平成6年1月に設立総会を開催して創立しました。「設立趣旨」にもありますように、当時は我々のような活動は他に例はなく、成人対象の一般書サービス、小児病棟における読み聞かせ、公共図書館による一部の外部サービス、医学情報の提供も現在ほど一般的ではなく稀なものでした。このようなサービス主体が他との連携が取れていない状況を考えると、設立趣旨も総花的にならざるを得ませんでした。

私が勤務していた自治医科大学図書館を拠点に、昭和59年にボランティアとして仲間と自治医科大学病院でサービスを開始できたのも、その準備期間に5年を要しました。当時は大学病院でこのようなサービスを行っているところは無く、病院内に共に活動してくれる仲間を組織、病院に理解してもらうために要した年数ともいえます。それほどこの種のサービスが普及していなかったのです。

現在は医学情報の提供が主流をなっておりますが、いまだに幅広い活動を行っている病院も各地に存在します。我々の連絡会の会員には、各種サービスを行っている病院やボランティアが各地に散在しております。このような仲間と共に発展していきたいと思います。

ホームページを上手く利用して、皆さんとともにサービスの発展を図って行きたいと思います。