設立趣旨

全国各地の数多くの病院で、主として入院患者への図書貸し出しサービスから始まり、近年ではこれに加えて公共図書館や個人等が、患者や一般市民に対する図書貸出しサービスが展開されている。これらのサービスが欧米と比較して必ずしも優れているとは言えず、未だに多くの問題を抱えていることも事実である。

このサービスの普及には、病院経営者の理解が近年急速に高まってきたことの現れであると言い切れないものが存在する。それは一部のボランティアグループや病院図書館員の熱意と努力の結果、病院が受入れを認めているといった機関も多い。

全国患者図書サービス連絡会(以下、「連絡会」という)が設立した平成5年当初は、現在のようにネットワーク化する動きが見られず、これら全国に点在するサービス実践者や機関が個々で活動していた。言わば「点」として活動しており、そのために他のグループや病院がどのような形でサービスを展開しているかが把握できない状況にあった。

設立当初にはMRSAの感染問題が、我々のサービスの停止を求める動きすら呈した。そのためにも、我々は他のサービス実践者(グループ及び病院)との連携を図り、幾多の問題を共有し、対策を検討する必要性を重視して、「点」を「線」で結び将来的には「面」で覆うための全国的な連絡会を設立した。これによって、各サービス実践者達が他のサービスのあり方を知り、問題点を共有し、協力してサービスの更なる発展に寄与したいと考えている。

活動の概要

以下のような活動を行っている。

1.「ネットワーク機能」
全国で活動している方々が、相互に連携してサービスの改善を図り、さらに活動の普及を推進する。

2.「情報の共有」
会報を発行やホームページを通じて、他のグループの活動の内容を理解し、問題点を共有し、サービスの改善等の参考にできるようにする。

3.「研修機能」
今後活動を開始しようとする方や、現在のサービスに問題を抱えている方に研修会や講演会の機会を提供する。

4.「コンサルテーション機能」
サービス開始前、サービスの改善、問題点の解消等に関する情報の提供やアドバイスを提供する。