- 患者図書室は、病院の中で情報提供を行う機能を持っている。
- その図書室機能の中でも、「利用者の秘密を守る」ことは特に重要であるが、貸出記録や相談内容などプライバシー保護はどのように対応策がとられているのだろうか。対応が疎かな場合、第三者への不用意な口外、貸出記録流出など、患者図書室の危機管理が問われることになる。
- 本講演では、「図書館の自由宣言」、「図書館員の倫理綱領」に関係する全国の公共図書館での事例を紹介し、倫理規範を常に意識して運営することが、「安心して患者が利用できる」ことを参加者と一緒に考えてみたい。
- 患者図書室の運営は、専門の図書館教育を受けた人たちだけが必ずしも関わっているわけではないことを念頭に、スタッフ全員に共通した倫理規範の必要性を提言する。